買い取られていったピアノはいくらで販売されるのか?
ピアノを処分する時に、予想より高く買い取ってくれた、という口コミや体験をよく聞きますが、心配ご無用です!大丈夫!買い取る側にも事情があって、採算は取れています。
ピアノ買い取りでも根強い人気のヤマハC3Bという機種があります。ちなみに、ここで取り上げるのは、1970年代の比較的初期型です。
C3B製造年第1期 1971.1〜1979.9 |
15〜20万円(2本ペダル)
製造年が新しいほど高額査定 |
---|---|
C3B製造年第2期 1988.9〜1990.9 |
50万円(3本ペダル)
製造期間が短いのでほぼ一定 |
一括査定を使うと、相場として、平均的に15万円ほどで取引されます。高額買い取りという実感は薄いですが、初期型なので妥当な額です。8年以上にわたり製造されていたピアノですから。
では、ヤマハ、C3Bの中古ピアノとしての販売価格を調べてみましょう。なかなかの衝撃価格です。一括査定での買い取り額は、15〜20万円でした(上記のとおり)が、、売価は60万円前後が相場のようです。
【ヤマハ C3B 中古販売価格相場をYou Tubeで解説】
ピアノ買い取り業者の利益はもちろん、修理費・在庫リスクが含まれますが、高額買い取りと言っている割には、中古販売価格とかけはなれている気もします。
ピアノ買い取り業者の言い分もあるでしょう。妥当な額かもしれません。一括査定に参加している業者の、主な取引は欧米やアジアへの輸出です。参考例は国内販売した場合となります。修理品質も違うでしょう。
中古ピアノ価格は、輸出の場合は、通貨差なども考慮されるので、ピアノ買い取り価格にわずかな「薄利」しか上乗せできない場合も当然あります。
中国の富裕層はいくら高くても買うんじゃないの?
中国の富裕層は新品で「高級ピアノ」を買います!
一括査定が有利なのは、実は、このような事情によるところが大きいです。中古ピアノ価格は、間違いなく、国内販売がいちばん高額でしょう。そのぶん、利益幅も大きく取れます。高額査定を出してでも、取り組みたいピアノがあるっていうことです。
高額買い取りでピアノ買い取り業者が取り組むのはこのような「裏事情」のためです。ピアノ買い取り後に、すぐ売れる環境や在庫を切らさない企業努力などが反映されているんですね。
ピアノを高く買い取れる理由もわかってきましたね。売る側としては、一括査定で複数社に登録すると、確率的に高値売却が可能です。