ピアノ練習の時間が限られているため、消音機能を付けたい
30年前のアップライトピアノに消音機能を付けるか悩んでいます
中学2年生の娘は現在コ−ラス部で活動しています。ピアノを始めたのは、小学校3年生からなので6年くらいです。
練習時間は、娘の帰宅時間を考え、ご近所のご理解を得て18時半〜19時半までの1時間です。もちろん、夏でも窓は閉め切った状態で練習しています。
将来的には、幼稚園や保育園の先生をになりたいそうで、そのためにはピアノの練習時間が足りない状況です。質問は下記選択肢でどれがおすすめか?です。
1.消音機能付きのピアノを新しく購入する
2.今弾いているピアノに消音機能を付加する
3.現有のピアノは置いておいて、キーボードを新しく購入する
保有しているピアノは30年ほど前のワーグナーのアップライトです。消音機能は20万円ほどで取り付け可能とのこと。予算は50万円〜60万円がギリギリのラインです。
追伸:娘の進学希望は、近くの音楽活動で有名な強豪高校への推薦入学です。試験にはピアノ演奏があります。現在はピアノのレッスンにも通っています。
消音機能の後付けは後悔の元になります
現在のピアノに消音装置を付けるのはやめた方がいいです。後付けの消音装置を付けたピアノは、最新の消音機能付きのピアノとはまったくの別物と考えてください。
タッチが変わるのはもちろんのこと、消音装置前提でハンマーなどの設計がなされていないので、とても弾きづらいピアノになってしまう可能性が高いです。口コミでも否定的な意見が多いです。
【消音装置を後から取り付けた体験談】
ピアノに消音機能を後から付けた場合、鍵盤のタッチ、元々の音色、ともに変わってしまいます。設計段階にないものを「無理やり」取り付けるので当り前のことです。私の体験談ですが、友人からもほとんど同じ感想を聞きます。消音機能を、今お持ちのピアノに後付けするのは、経験上、絶対おすすめしません。
将来、現有のピアノを売却する時に、たとえ30年経っていても、ワーグナーであれば買い取りが期待できます。ただ、消音装置をつけてしまうと、「改造品」扱いになり、最悪、査定が付かないこともあり得ます。
さらに、買い取り対象から外れてしまうと、自分で処分する必要が生じ、10数万円〜数10万円の出費を覚悟する必要があります。
現在のピアノを一括査定で有利に売却して消音機能付きの新しいピアノを購入しましょう。予算が50〜60万円ということなので、たとえば
【中古】YAMAHA-ヤマハ・アップライトピアノ★サイレント機能付き YU1S
などは、当記事執筆時点で税込みで、498000円なので予算に収まりますね。
ワーグナーは東洋ピアノの別ブランドで基本的に8000円程度で買い取られているようです。ヤマハやカワイに比べると条件はきびしいかも知りませんが、処分費用(10数万円〜数10万円:運搬・解体込み)を考えたら、大変お得な選択だと思います。
電子ピアノと2台保有では、住居の空間を圧迫して普段の生活に支障をきたしてしまったり、結局、長い時間電子ピアノを弾くことが充分に予想されるので、タッチの違いなどで練習効果があがりません。